リゾート会員権 vs シェア別荘 徹底比較ガイド|あなたに合う選択はどちらか
コロナ禍を経てリモートワークやワーケーションが浸透し、場所を選ばずに働く環境が整備されてきました。
こうした流れを受けて、リゾート地で仕事と休暇を両立できる「長期滞在型リゾート」の需要が拡大しています。
長期滞在型リゾートの選択肢に、リゾート会員権とシェア別荘の購入があります。
リゾート会員権とシェア別荘を比較検討するにあたり、両者のサービス内容、メリット・デメリットなどを把握することは重要です。
本記事では、利用頻度、滞在の目的、収益化、資産運用などの観点から、リゾート会員権とシェア別荘を比較します。
どちらが自分に合うかを判断するための材料にしてください。
リゾート会員権とは何か?

リゾート会員権とは、リゾートクラブの会員となることで、豪華なホテルやリゾート施設が特別価格で優先的に利用できる権利のことです。
リゾート会員権を購入すれば、提携する全国のホテルや施設が利用できます。
旅行先を選べるのがリゾート会員権の魅力です。
リゾート会員権の種類は「共有制」と「預託制」の2つです。
それぞれの仕組み、特徴について紹介します。
共有制(オーナーズクラブ)
共有制は「オーナーズクラブ」と呼ばれることがあります。
共有制は別荘の1棟購入やリゾートマンション購入と比較すると、初期費用を抑えながら高水準のリゾートライフを楽しめる点が魅力です。
共有制では、自分が区分所有しているホテルや施設は優先的に利用できます。
それに加えて、提携ホテルがあるなら相互利用できるのが一般的です。
共有制のリゾート会員権は、名義変更や第三者への譲渡が認められており、リゾートクラブ会員権マーケットや専門の仲介業者を通して売買ができます。
預託制(メンバーズクラブ)
預託制では、不動産の分割所有はありませんが、リゾートクラブの会員となることで豪華なホテルやリゾート施設の利用ができます。
そのため、預託制は「メンバーズクラブ」と呼ばれます。
一般的に、預託制では提携するホテルの中からいずれかを選んで予約・利用が可能です。
預託制の形式は、入会時に支払う金額に応じて次の3種類に分けられます。
それぞれの特徴についてまとめました。
| 支払う金額の種類 | 内容 | 退会時のお金の返還 |
|---|---|---|
| ①入会金と預託金 | リゾートクラブ入会時に入会金と預託金を支払う |
入会金は返還なし 預託金は入会から10〜20年等の据置期間が経過していれば、退会時に返還される |
| ②入会金のみ | リゾートクラブ入会時に入会金のみを支払う | 入会金は返還なし |
| ③償却保証金 |
①もしくは②のタイプに償却保証金の支払いが伴う 償却保証金は、リゾートクラブ運営会社により物件の維持管理、運営、保守、修繕、清掃などのために使われる |
退会時に残存額のみが返還されるケースと、全額が償却されて返還なしになるタイプが存在 |
預託制で、入会時に保証金もしくは償却保証金を支払うシステムの場合、全額または一部が戻る設計です。
しかし、リゾートクラブ運営会社の経営状態によっては返還が困難になるリスクがあります。
預託制は不動産所有を伴わないリゾート会員権ですが、基本的に第三者への売買・譲渡が可能です。
売却の際は、リゾート会員権専門の仲介業者を通します。
リゾート会員権の主なメリット・デメリット
リゾート会員権の主なメリットは以下のとおりです。
メリット
・ベルボーイ・コンシェルジュなどホテルサービスが付帯する施設が多い
・会員向けのコミュニティや優待特典が得られる場合がある
・共有制の会員権は不動産として相続や売却が可能
・法人が会社の研修や福利厚生施設としてリゾート会員権を使えば、節税や経費計上の可能性がある
デメリットと注意点をまとめました。
デメリットと注意点
・運営会社の倒産などで預託金が戻らないリスクがある
・権利の売却・譲渡に制限がある場合が多く、中古市場での流動性が低い
・年会費・維持費が毎年発生するので利用しなくてもコストがかかる
リゾート会員権とシェア別荘を比較検討する際には、リゾート会員権のサービス内容、メリット・デメリットを把握してください。
シェア別荘とは何か?

一般的なシェア別荘は、1棟の別荘物件を複数のオーナーで共同購入・共同所有し、各オーナーが割当枠内で自由に利用できるサービスです。
シェア別荘は「不動産の共同所有」であり、利用権のみを獲得できる預託制のリゾート会員権とは本質的に違います。
物件の登記持分を取得するため、法的に不動産資産として扱われるのが特徴です。
シェア別荘の中には、オーナーが利用しない日を運営会社に提供し、その日を一般客にホテルとして提供するというサービスを提供しているところがあります。
ホテル営業で得た利益はオーナーに還元されます。
これにより、オーナーはホテル稼働による収益化、収益を維持管理費に回すことによる経費削減を図ることが可能です。
近年は、こうした一般的なシェア別荘サービスに加え、共同所有を伴わない定額サブスクリプション型のシェア別荘サービスが登場しています。
サブスクリプション型のシェア別荘とは?
サブスクリプション型サービスでは、月間または年間単位で宿泊数を定期購入して利用します。
メンバーになれば、運営会社が管理している他の別荘に宿泊できるという相互利用サービスを提供しているところがあります。
シェア別荘の主なメリット・デメリット
共同所有によるシェア別荘の大きなメリットは資産として残るので、減価償却や経費計上による節税効果が期待できる点です。
メリット
・不動産購入費・固定資産税・メンテナンス費用を分割できる
・管理会社が一括して清掃・メンテナンスを担うため、オーナーの負担が少ない
・利用しない日を運営会社に提供し、ホテルとして一般客に貸し出せるサービスがあれば、収益化と維持費の削減が可能
・法人がシェア別荘を研修施設や従業員の福利厚生など事業用途で利用すれば、維持管理費の一部を経費計上できる可能性がある
デメリットと注意点は以下のとおりです。
デメリットと注意点
・長期滞在は難しい
・人気エリアでは取得コストが高くなる傾向がある
・相互利用できるサービスがあっても、希望するエリアに別荘がないことがある
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リゾート会員権とシェア別荘を比較する際のポイントは何か?

リゾート会員権とシェア別荘を初期費用・年間維持費・利用の柔軟性・相互利用・不動産としての資産性・収益化・中古市場での流動性・節税効果の8つの項目で徹底比較しました。
| 比較項目 | リゾート会員権 | シェア別荘 | ポイント解説 | ||
|---|---|---|---|---|---|
| 共有制 | 預託制 | 共同所有 | サブスクリプション型 | ||
| 初期費用の相場 |
高額 (数百~数千万円) |
比較的安価 (数十万円~数百万円) |
比較的安価 (数十万円~数百万円) |
安価 (1万円未満~数万円) |
初期費用はシェア別荘の方が低い傾向がある |
| 年間維持費 |
年会費 固定資産税などの税金 |
年会費 |
年会費 固定資産税などの税金 |
月額料金のみ | 維持コストを抑えたいならシェア別荘のサブスクリプション型 |
| 利用の柔軟性 | 各オーナーの割当枠に合わせて優先的に利用可能 | 空き状況に依存、繁忙期は競争になる | 各オーナーの割当枠に合わせて優先的に利用可能 | 空き状況に依存、繁忙期は競争になる | 希望日に高確率で宿泊したいなら、リゾート会員権の共有制もしくはシェア別荘の共同所有 |
| 相互利用 | 運営会社の提携ホテルを相互利用できる | 運営会社の提携ホテルを相互利用できる | 運営会社の提携している他の別荘があれば相互利用が可能 | 運営会社の提携している他の別荘があれば相互利用が可能 | シェア別荘では、提携先の別荘があるか確認が必要 |
| 不動産の資産性 | あり | なし | あり | なし | 不動産の資産性があり、将来にわたって高い資産価値を持つなら、売却や賃貸などで利益を生み出すことが期待できる |
| 空室日を利用した収益化 |
不可 (オーナーが空室を不特定多数の第三者に貸し出す行為は禁止されているのが一般的) |
不可 |
可能 (運営会社がオーナーから空室日を買い上げ、その日を一般客にホテルや民泊として提供するサービスがある場合) |
不可 | 収益化・維持コストの削減を狙っているならシェア別荘の共同所有 |
| 中古市場での流動性 |
低い 売却価格が購入価格を下回るケースがある |
低い 売却価格が購入価格を下回るケースがある |
運営会社が提供しているセカンダリープラットフォームで高値で売却できるケースがある | ー | 将来の売却を想定しているならシェア別荘の共同所有 |
| 節税効果 | 法人が接待目的や福利厚生で利用するなら経費計上が可能 | 法人が接待目的や福利厚生で利用するなら経費計上が可能 | 法人が接待目的や福利厚生で利用するなら経費計上が可能 | 法人が接待目的や福利厚生で利用するなら経費計上が可能 | 法人がリゾート会員権やシェア別荘を購入し福利厚生などに利用するなら経費計上が可能 |
※比較表の金額はあくまで目安であり、選択する施設・エリア・利用条件により大きく異なります。購入前には現地視察や契約書の精査をおすすめします。
選択の分岐点:判断基準となる要素
リゾート会員権かシェア別荘を決める判断軸としては、利用目的・求めるサービス・プライベート感・資産運用できるかなどがあります。
以下の条件に当てはまる場合はリゾート会員権が適しているでしょう。
・高級ホテルのサービス(豪華なラウンジ・高級スイート・レストラン・コンシェルジュ・クリーニング等)を求めている
以下のいずれかに当てはまる場合、シェア別荘の方が適している可能性が高いです。
・家族や友人だけの「プライベート空間」でリラックスしたい
・別荘を不動産資産として所有し、将来的な売却・相続を視野に入れている
・空室日を一般客に提供し、ホテルや民泊サービスで収益を得たい
会員制ホテルは敷地内で他の利用客と顔を合わせます。
一方、シェア別荘は1棟まるごと利用できるので、他の利用客と顔を合わせることはありません。
家族や友人とのプライベートな時間をゆっくり楽しみたい方には、シェア別荘がおすすめです。
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ご不明点がある方もお気軽にご相談ください。
リゾート会員権vsシェア別荘でよくある質問(FAQ)

リゾート会員権とシェア別荘の比較でよくある質問とその回答を紹介します。
Q.リゾート会員権やシェア別荘は宿泊費が別途必要ですか?
リゾート会員権(共有制・預託制)では宿泊に伴い別途宿泊費が発生します。
シェア別荘(共同所有)は契約形態によりますが基本的には宿泊費は発生しません。
サブスクリプション型のシェア別荘では、宿泊費はないが、清掃費の支払い、週末や繁忙期には追加料金が必要といったものがあります。
ちなみに、リゾートクラブ会員権で利用できるホテルの宿泊費と、同レベルのホテルの宿泊費を比較するなら、クラブ会員権の宿泊費の方がリーズナブルです。
一般的な高級ホテルは年末年始などの長期休暇のシーズンには宿泊料金が通常より高くなります。
一方、リゾートクラブの宿泊料金は繁忙期でも通常と同じ料金です。
リゾートクラブの宿泊費はパーソナルチャージ制(1人あたりの料金)ではなく、ルームチャージ制(1室単位の料金)が主流です。
したがって、家族やグループで宿泊すれば、1人あたりの単価が安くなります。
Q.リゾート会員権やシェア別荘は相続・贈与はできますか?
リゾート会員権(共有制・預託制)、シェア別荘の共同所有のどちらとも相続・贈与は可能です。
リゾート会員権の相続・贈与は可能ですが、会員規約などにより相続・贈与が禁止または制限されているケースがあります。
会員権を将来相続・贈与する計画があるなら、購入前に会員規約の確認が必要です。
シェア別荘の共同所有は相続・贈与が可能です。
サブスクリプション型のサービスは不動産所有がないので相続・贈与の対象にはなりません。
Q.リゾート会員権・シェア別荘で食事はどうしますか?
リゾート会員権では、ホテル内のレストランで食事ができます。
シェア別荘は基本的に自炊、BBQもしくはケータリングや近隣のレストランを利用します。
シェア別荘サービスの中には出張シェフサービス(別途料金)を提供しているところがあります。
別荘滞在中でも特別な食事を楽しみたいという方にはおすすめのサービスです。
まとめ:自分に合う選択をするために

リゾート会員権とシェア別荘の選択で悩んでいるなら、以下の項目に「はい」と答えられるなら、リゾート会員権が最適な選択肢となる可能性が高いです。
一方、以下の項目が当てはまるなら、シェア別荘の共同所有がおすすめです。
リゾート会員権とシェア別荘のサービス内容・メリット・デメリットなどを比較し、自分にあった方を選んでください。
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