NOT A HOTELとは?仕組み・拠点・価格帯を初めての人にわかりやすく解説
「別荘を持ちたいけど、管理が面倒で踏み出せない」「ホテルは快適だけど、毎回探すのが億劫で、自分の場所という感覚がない」——そんな気持ちを抱えたことはありませんか?
NOT A HOTELは、そのどちらでもない第三の選択肢として2020年に登場したサービスです。
デザイナーズ別荘を「自分が使うとき以外はホテルとして貸し出す」仕組みで、「所有する喜び」と「使わない期間の収益化」を両立させています。
しかし、仕組みが新しいだけに「本当のところどういうサービスなのか」「自分に向いているのか」が見えにくいという声も多く聞かれます。
この記事では、NOT A HOTELの設立背景・コンセプト・購入プラン・拠点情報を整理し、「向いている人・向いていない人」までまとめます。
NOT A HOTELとは——ホテルでも別荘でもない第三の選択肢
「別荘が欲しいけど管理は面倒」「ホテルは使い捨て感がある」——この2つの不満を同時に解消しようとして生まれたのが、NOT A HOTELというサービスです。
2020年に設立されたスタートアップが手がける、不動産とホテル運営の融合モデルです。
設立背景とコンセプト「世界中にあなたの家を」
NOT A HOTELは、デザイン性の高い別荘を所有しつつ、利用しない期間は宿泊として貸し出すことができる新しい不動産サービスです。収益は管理費の一部を補う設計となっており、純粋な投資商品とは異なる特徴を持っています。
NOT A HOTEL株式会社の概要は以下の通りです。
| 設立 | 2020年4月 |
|---|---|
| 代表者 | 濵渦伸次 |
| 本社 | 東京都渋谷区 |
| 資本金 | 111億円(資本準備金含む、2025年7月末時点) |
| コンセプト | 世界中にあなたの家を |
| 販売形態 | D2C(ECサイトによる直販) |
| 特徴 | 世界的建築家とのコラボレーション、IoT技術の活用 |
コンセプトの核にあるのは「建築作品を所有する体験」です。
一般の別荘は建物の質よりも立地・床面積で価値が決まりがちですが、NOT A HOTELは隈研吾・Nendoといった国際的な建築家が設計した物件を「購入できる建築作品」として提供しています。
物件は使わない期間にホテルとして稼働するため、オーナーには「自分の家がある」という感覚と、「使わないと損」という状況を回避できる設計が施されています。
ホテルと別荘の二刀流——仕組みをわかりやすく解説
NOT A HOTELは、通常の別荘・ホテル・リゾート会員権とは根本的に異なる仕組みを持っています。
| 項目 | 通常の別荘 | リゾート会員権 | NOT A HOTEL |
|---|---|---|---|
| 所有形態 | 不動産所有権 | 利用権または共有持分 | 不動産所有権(物件による) |
| 未使用期間の扱い | 維持費のみ発生 | 管理費のみ発生 | ホテルとして貸し出し・収益化可能 |
| 建物の品質 | 一般市場に依存 | 施設グレードによる | 著名建築家設計(ハイエンド) |
| 転売・流動性 | 不動産として売却可能 | 二次市場あり(流動性は低い) | 不動産として売却可能(物件による) |
| 初期費用 | 物件による | 200万〜1,000万円以上 | 数百万円〜数十億円 |
最大の仕組みの特徴は「不在時の自動収益化」です。
オーナーが利用しない日程はNOT A HOTELが運営するホテルとして貸し出され、収益の一部がオーナーに還元され、管理費の一部と相殺することができます。
NOT A HOTELの物件・拠点一覧
どこに、どんな物件があるのか——実際の拠点を把握することで、サービスの具体像が見えてきます。
開業済み拠点と設計者
| 拠点名 | エリア | 開業時期 | 設計者 |
|---|---|---|---|
| NOT A HOTEL AOSHIMA | 宮崎県宮崎市 | 2022年11月 | 隈研吾 |
| NOT A HOTEL NASU | 栃木県大田原市 | 2022年12月 | Nendo(佐藤オオキ) |
| NOT A HOTEL HIROO | 東京都港区 | 2023年1月 | Wonderwall®(片山正通) |
| NOT A HOTEL ASAKUSA | 東京都台東区 | 2023年1月 | DAIKEI MILLS |
| NOT A HOTEL FUKUOKA | 福岡県福岡市 | 2023年11月 | (非公開) |
| NOT A HOTEL KITAKARUIZAWA | 群馬県北軽井沢 | 2024年4月 | (非公開) |
引用|Wikipedia「NOT A HOTEL」(2025年)
建築家の名前が付く物件は、国際的なデザインコンペを経て選ばれた作品です。
北軽井沢の物件では設計コンペに23カ国から1,490作品が応募されており、「建築家のデザインに市場価値を与える」という同社の姿勢が表れています。
今後の展開予定(2025〜2028年)
- 石垣島(沖縄県):2025年前後に段階開業予定
- 瀬戸内・三原市(広島県):2026年前後に開業予定
- みなかみ(群馬県):開業予定(時期非公開)
- 神奈川・三浦:開発計画あり
- 千葉・富津:開発計画あり
- 湯河原(神奈川):開発計画あり
- 北海道・ルスツ:長期開発構想(〜2028年)
リゾート地・都市部の双方に拠点を広げており、「全国どこかに自分の家がある」という体験を実現しようとしている姿勢が見て取れます。
ただし開業予定の拠点は変更になる可能性もあるため、最新情報は公式サイトで確認することを推奨します。
NOT A HOTELの3つの購入プラン
10泊・30泊・1棟(360泊)の違い
NOT A HOTELは「1棟丸ごと所有」だけでなく、必要な日数分だけ購入できる仕組みがあります。
| プラン | 年間利用日数 | 価格目安 | 所有権の性質 |
|---|---|---|---|
| 10泊プラン | 10泊 | 1棟価格の1/36程度 | 共有持分または利用権(物件による) |
| 30泊プラン | 30泊 | 1棟価格の1/12程度 | 同左 |
| 360泊プラン(1棟) | 360泊 | 数億円〜数十億円 | 不動産所有権(登記可能) |
「小口から入れる」という設計ですが、元になる1棟の価格が数億円単位のため、10泊プランでも実質的な費用は数百万円〜数千万円規模になるケースがほとんどです。
プランの詳細・正確な価格は物件・時期によって異なるため、公式サイトでの問い合わせが必要です。
全国拠点の相互利用という強み
NOT A HOTELの購入者には、購入した物件だけでなく全国の拠点を横断して利用できる仕組みがあります。
たとえば、宮崎・青島の物件を30泊プランで購入したオーナーが、今年は福岡の拠点を使い、来年は北軽井沢を使う——というフレキシブルな利用が可能です。
これは「1つの物件に縛られない」という点で、単純な別荘購入よりも多様な体験を提供します。
ただし、全拠点の利用可否・条件はプランや時期によって異なります。
全国横断利用を前提に購入を検討する場合は、契約条件の詳細を事前に確認することが重要です。
NOT A HOTELが向いている人・向いていない人
向いている人の3タイプ
NOT A HOTELが最も価値を発揮するのは、以下の3タイプです。
– 体験価値最優先タイプ:著名建築家が設計した空間に滞在することを「所有する」体験に価値を感じる人。「別荘を持つ」ことのステータスや非日常性を重視する層。
– 資産+体験のハイブリッドタイプ:ただ使うだけでなく、不動産として手元に残る資産性も求める人。ただし利回りより「保有している安心感」を優先できる人。
– 多拠点ライフスタイルを楽しみたいタイプ:全国の拠点を使い分けて、旅の質を上げたい人。毎回ホテルを探す手間を省き、「自分の家」としてどこでも過ごしたい人。
NOT A HOTELは投資収益が得られる?——代替選択肢との比較
「投資収益を主目的」とする場合、NOT A HOTELはミスマッチになる可能性があります。
| NOT A HOTEL | 一般不動産投資 | COCO VILLA | |
|---|---|---|---|
| 利回り | 投資利回りは公開されておらず、個別条件に依存 | 5〜10%前後(表面利回り) | 賃料収入あり(運用代行モデル) |
| 参入費用 | 数百万円〜(プランによる) | 物件価格による(数百万円〜数億円) | 数百万円〜(小口投資可) |
| 体験価値 | 高い(著名建築家デザイン・非日常体験) | ほぼなし(居住・賃貸用途が中心) | あり(オーナー利用可能) |
| 管理の手間 | 運営委託(手離れが良い) | 自主管理 or 管理委託(オーナー次第) | 運用代行あり(手離れ可) |
NOT A HOTELは“体験価値と資産性の両立”に軸があり、収益最大化を主目的とした不動産投資とは設計思想が異なります。
収益性を重視する場合は、一般的な不動産投資や運用代行型の別荘投資など、他の選択肢も検討対象になるでしょう。
- NOT A HOTELは、デザイン性の高い別荘を所有しつつ、利用しない期間は宿泊として貸し出すことができる新しい不動産サービスです。
- 購入プランは10泊・30泊・1棟(360泊)などがあり、全国の拠点を相互利用できる仕組みがあります。
- 開業済み拠点は宮崎・栃木・東京・福岡・北軽井沢などがあり、今後も新たな展開が予定されています。
- 向いているのは、建築や滞在体験に価値を感じながら、資産として保有する考え方にも魅力を感じる人です。
- 一方で、収益は管理費の一部を補う設計に近く、投資収益の最大化を主目的とする場合は、他の選択肢もあわせて検討するのが現実的です。
▼COCO VILLAとは COCO VILLAは、200万円台から別荘を所有することができ、使っていない期間を民泊として貸し出すことで投資収益を得られる新しい別荘投資のモデルです。
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